この記事でわかること
- 急な介護が必要になるきっかけとは?
- 最低限、備えておきたいこと(見える化リスト)
- 「介護申請〜サービス利用開始」までの流れと準備
- 医師やMSW(医療ソーシャルワーカー)との話し方の工夫
- 自分のケースで相談・質問するときのヒント
介護は「突然」やってくる
介護は、ある日突然始まることが少なくありません。
- 親が転倒して入院
- 脳梗塞などで急に要介護状態に
- 退院を前に「在宅生活を考えてください」と言われる
こうしたタイミングで「すぐに動けるかどうか」は、事前にどれだけ準備していたかで大きく変わります。
安心につながる最低限の備えの“見える化”
以下は、「もしものときに備えるために考えておきたいこと」を見える化したチェックリストです。スマホや紙に書き出しておくことで、急な場面でも落ち着いて行動できます。
チェック項目 | 自分のケースはどうか?(メモ例) |
主な支援者(自分・兄弟姉妹・親族など)は誰か? | 〇〇が中心になるかも |
近所に頼れる人はいるか?(ご近所、友人など) | 近所の〇〇さんが協力的 |
日常生活で不安な点は?(移動、食事、入浴など) | 入浴と排泄と食事の支援が必要そう |
持病や服薬は?(通院頻度、認知症の有無) | 高血圧と糖尿病、服薬あり |
認知症の傾向は? | 少し物忘れがある程度 |
希望する生活場所(自宅?施設?一人暮らし?同居?) | 本人はできれば自宅希望 |
書類や通帳の管理は誰が? | いまは本人が管理中 |
退院前に備える!医師やMSWへの相談のコツ
📌 MSW(医療ソーシャルワーカー)は退院支援の窓口
病院にいるMSWは、退院支援を担当する専門職です。
ただし、医療には詳しくても、介護保険サービスには詳しくない場合もあります。
だからこそ、「困っていること」をできるだけ具体的に伝えることが大切です。
🗣 伝え方の工夫例
- 「退院後、ベッドから一人で起き上がれるか心配です」
- 「食事の準備が難しいかもしれません」
- 「認知症が進んでいて、火の元が心配です」
- 「排泄と入浴の支援が必要になりそうです」
➡ こうした具体的な情報があると、MSWが地域包括支援センターや市町村の支援窓口につなぎやすくなります。
まとめ&次に読むべき記事
- 介護は突然始まることが多く、入院や退院がきっかけになるケースが多い
- 事前に支援体制や生活状況を見える化しておくと、対応しやすくなる
- 病院では「医師やMSWに具体的に伝える工夫」が重要
- 訪問調査や主治医意見書の準備にも、日常の様子をきちんと整理して伝えることがポイント
📖 次に読むべき記事
▶ 第23回:介護認定の更新タイミングと注意点!要介護度が変わる理由とは?
➡ 認定更新のタイミングを見逃さないように、制度と生活の変化を見直しておきましょう!
※介護保険申請から情報を整理したい方は第2回介護保険を使うための最初のステップとは?を参照ください
介護保険の申請をスムーズに進めるための考え方について、こちらの記事で詳しく解説しています。
🔹 著者情報
📌 この記事を書いた人
- 社会福祉士 / 居宅介護支援専門員
- 居宅介護支援事業所・通所介護事業所を経営
- 介護保険申請の難しさを感じ、ブログを通じて情報発信中
🔗 公式情報
📌 介護保険制度の詳細は、厚生労働省の公式ページをご確認ください。
➡ 厚生労働省 介護保険制度