📌 この記事でわかること
✅ 訪問看護と訪問リハビリの違いとは?
✅ どんな人が訪問看護・訪問リハビリを利用できるのか?
✅ 介護保険と医療保険、どちらで利用できるの?
✅ 訪問リハビリを受けるための流れを解説!
訪問看護と訪問リハビリは「医療系サービス」
前回(第13回)では「訪問介護」について解説しました。訪問介護は、主に「生活援助」「身体介護」を行う介護サービスですが、今回は医療に関係する 「訪問看護」 と 「訪問リハビリ」 について解説します!
まず、訪問看護と訪問リハビリは「医療系サービス」 に分類されます。
👉 介護保険を利用した在宅サービスの中には、「介護系(訪問介護など)」と「医療系(訪問看護・訪問リハビリなど)」の2種類がある
特に、訪問リハビリは「訪問看護のリハビリ」と混同されやすいので、違いをしっかり整理していきましょう!
訪問看護と訪問リハビリの違い
サービス名 | 提供者 | 役割 | 目的 |
訪問看護 | 看護師 | 健康管理・医療処置・服薬管理など | 医療的なサポートをしながら生活の安定を図る |
訪問リハビリ | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 | リハビリ支援 | 身体機能や生活動作の維持・改善を目的とする |
✅ 訪問看護のリハビリ → 日常生活動作(ADL)の維持・補助が中心
✅ 訪問リハビリ → 専門的なリハビリ(筋力維持・歩行訓練など)を実施
💡 訪問看護のリハビリと訪問リハビリは、「医療的なリハビリ」であり、利用者が自由に選べるわけではなく、医師の指示が必要!
訪問看護・訪問リハビリを利用できる人
訪問看護や訪問リハビリは、以下のような状態の人が利用できます。
✅ 訪問看護の対象者
- 医療的な管理が必要(服薬管理・褥瘡ケア・点滴など)
- 病気や障害があり、定期的な健康管理が必要
✅ 訪問リハビリの対象者
- 退院後のリハビリが必要(脳梗塞後の歩行訓練など)
- 加齢による身体機能の低下を防ぎたい
- 生活動作(着替え・トイレ・入浴など)の維持・改善が必要
訪問リハビリを受けるための流れ
訪問リハビリは、介護保険・医療保険のどちらでも利用可能 ですが、流れが少し異なります。
🔹 介護保険で訪問リハビリを受ける流れ
- 主治医の診察を受け、リハビリが必要か判断
- ケアマネージャーに相談し、介護サービス計画に組み込む
- 訪問リハビリを提供する事業所と契約し、サービス開始
🔹 医療保険で訪問リハビリを受ける流れ
- 主治医の指示書が必要(医療的なリハビリが求められる場合)
- 医療機関のリハビリ担当と相談し、訪問リハビリを開始
- 一定期間ごとに主治医が経過を診察し、継続判断を行う
📌 ポイント:介護保険での訪問リハビリは状態の「維持期」、医療保険での訪問リハビリは状態の「回復期」が中心!
まとめ & 次に読むべき記事
✅ 訪問看護と訪問リハビリは「医療系サービス」
✅ 訪問看護は「健康管理・医療的サポート」、訪問リハビリは「リハビリ専門職による支援」
✅ 訪問リハビリを受けるには「介護保険」または「医療保険」を利用できるが、対象者や流れが異なる!
✅ ケアマネージャーや主治医に相談しながら、自分の状態に合った方法を選ぶことが大切!
📖 次に読むべき記事
➡ 第15回:「訪問診療とは?定期的な医師の診察を受ける仕組み」
・訪問診療と訪問看護の違い
・訪問診療を受けるための条件と流れ
📖 次に読むべき記事
➡ 第15回 訪問診療とは?定期的な医師の診察を受ける仕組み
介護保険の申請をスムーズに進めるための考え方について、こちらの記事で詳しく解説しています。
🔹 著者情報
📌 この記事を書いた人
- 社会福祉士 / 居宅介護支援専門員
- 居宅介護支援事業所・通所介護事業所を経営
- 介護保険申請の難しさを感じ、ブログを通じて情報発信中
🔗 公式情報
📌 介護保険制度の詳細は、厚生労働省の公式ページをご確認ください。
➡ 厚生労働省 介護保険制度