幕間「介護保険の選択に迷ったら?考える力で後悔しない決断を!」

介護サービスの利用と実践(実際にサービスを使う段階)

介護保険は『考える力』が試される制度

魚が健康に暮らすには、池の環境が大事です。
水が汚れていたり、エサが足りなかったりすると、どんなに元気な魚でも調子を崩してしまいます。
介護も同じで、「利用者本人」だけでなく「環境(サービスや支援)」を考えることが大切です。
「どのような支援が合うのか?」を考えずに決めると、「思っていたのと違った…」と後悔することも。
だからこそ、 「考える力」と「質問力」 を身につけることで、最適な選択ができるのです。

介護保険の選択ミスを防ぐ!考える力の重要性

介護保険を活用するとき、「ケアマネに任せておけばいい」と思っていませんか?
実は、それだけでは 「本当に必要なサービスが使えない」ことがある んです。

その理由は、
介護保険の利用は一人ひとりの状態、環境、状況・・・等、一人として同じケースがないからです。

✅ 「このサービス、本当に必要?」
✅ 「もっと自分の親に合ったプランがあるのでは?」
✅ 「他に選択肢はないの?」

こういった「質問力」を高めケアマネや専門職に確認することで、より適切な介護保険の活用ができるようになります!

「イシュードリブン思考」で質問力を鍛える

「イシュードリブン思考」とは?

多くの人は、目の前で起こった問題を解決しようとしますが、実は「本当に解くべき課題(=イシュー)」を見極めること」が最も重要です。

なぜなら、
「ほとんどの問題は、たった1つの核心的な課題を解決することで関連する問題が大きく改善する」 ことが多いからです。

例えば、介護の場面で考えると…
◆「親がデイサービスを嫌がっている」 → 「無理に説得する」のではなく、「なぜ嫌がるのか?」を考える
◆「ケアマネの提案に違和感がある」 → 「提案が間違っている?」のではなく、「何を目的にした提案なのか?」を考える

イシュードリブン思考を活用した質問例

例えば、要介護2の母(78歳)と同居する50代の息子のケースを考えてみましょう。

状況
・母は「最近、歩くのがつらい」と言っている
・ケアマネから「デイサービスを検討しては?」と提案されている
・母は「まだデイサービスは必要ない」と拒否している

この場合、すぐに「デイサービスに行かせるかどうか」を決めるのではなく、「本当の課題は何か?」を見つける質問を考えることが大切!

「母がデイサービスを嫌がる理由は?」
➡ 「単に面倒だから」なのか、「具体的な不安があるから」なのか?

「デイサービスのどんな点が合わないと感じているのか?」
➡ 「知らない人が多いのが嫌」なのか、「リハビリが大変そう」なのか?

「家での生活において、今後困ることはないか?」
➡ 「このまま歩くのがつらくなったらどうなる?」

このように、「イシュードリブン思考」を活用すると、より的確な質問ができるようになります!

「マインドマップ」で質問を整理する

マインドマップとは?
マインドマップは、頭の中の考えを整理し、視覚的にまとめる方法 です。
「何を聞くべきか?」を整理するのにとても役立ちます!

具体例:デイサービスの利用について質問する場合
マインドマップの中心に「デイサービスの利用」と書く

そこから 「親の気持ち」「家族の負担」「ケアマネの提案」 など、関連する項目を枝分かれさせる

さらに、各項目に具体的な質問を書き込む

実際のマインドマップの例

まとめと次のステップ

①介護保険を上手に活用するには、「質問力」を鍛えることが大切!
②イシュードリブン思考を使うと、本当に解決すべき課題が見つかる!
③マインドマップを活用すれば、質問を整理し、ケアマネや専門職に的確な相談ができる!


あなたのケースに当てはめて、どんな質問ができるか考えてみましょう!
この考え方を活用しながら、介護保険を上手に使っていきましょう!

タイトルとURLをコピーしました